2011年05月24日

児童精神科医/田中康雄先生研修会にぜひ



 昨年、富士市交流プラザの400席を埋め尽くした参加者からの熱烈な要望にお応えし、今年もあの田中康雄先生を北海道から富士へお招きします!(昨年の様子→田中先生研修会

 子どもたちと豊かに育ち合い、共に生きていくために、田中先生の心温まるお話をみなさんと共有したいと思います。


◆講師 児童精神科医/田中康雄先生
    (北海道大学大学院教育学研究員附属子ども発達臨床研究センター教授)

◆演題 『支援から共生への道 ~生きづらさを抱える子どもたちとともに私たちができること~』

◆日時 2011年6月5日(日) 18時30分~21時30分

◆場所 静岡県富士市「富士市交流プラザ」(富士市富士町20-1)

◆地図 クリックしてください⇒富士市交流プラザの地図(JR富士駅下車・徒歩5分)

◆受講料 2,000円
※昨年は満席のため当日希望を途中でお断りせざる得ませんでした。お早目のお申込みをおすすめします。


◆田中康雄先生近著「つなげよう-発達障害のある子どもたちとともに私たちができること」(金剛出版)より

 発達障害は、前述してきたように、どちらかに所属するという存在ではなく、どちらにもまたがっている連続体の象徴であると言えよう。生活障害のある人を、ある意味健常者とみなさないならその社会は貧しく、障害者とみなすだけでは善意溢れた略奪の社会ともなる。

 本書の表題「つなげよう」とは、まさにこの二項対立をつなぐことを意味している。発達障害という位置づけが、社会の中で「つながる」ことで、さらに昇華していくことを期待している。そんな密やかな思いを私は抱いている。この思いが幻想となるか、実現可能な希望として有り続けるか、私はそこへ向き合っていきたい。

 その前に立ちはだかるものは、終わりのない明日のさまざまな日常に生まれる「理解しあうことのむずかしさ」である。

 安易な解決策などは、ないであろう。だからこそ私は『聴き続けることから生まれる希望』を信じ続け、支援者であり生活者として「最善を尽くす」という意志をもちつづけたい。


◆北海道大学公式ホームページ/田中康雄先生の紹介ページより

 発達や情緒面に課題を持つ子どもたちが生きにくさを感じているとき、私たちは何らかの支援を試みようとします。
 私は、子どもたちにある生きにくさを分析し、適切な支援を検討したいと思っています。
 支援の矛先は、当然子どもだけではなく、養育者を中心にした家族や、地域社会までを視野にいれる必要があります。

 そのためには、1)個における課題は,常に成長・発達し続けていくものと理解し、2)ダイナミックな連続線上にあるライフ・サイクルに呼応する専門的対応をコーディネイトし、3)親子、家族、保育所・幼稚園・学校などとの関係機関、社会などとの相互関係性や環境との関わりを把握し、全体としての well-being (健康で幸福な状態)の支援を目指すため、4) 各専門家たちは、 常に中心に居る子どもの権利を守る「アドボケーター( advocator : 代理者・代弁者)」意識を持つことの重要性を認識し、子どもの法的・社会的権利を守り主張し続けなければならないという4つの視点に立った連携を構築したうえでの、共同体的・相互支援を目指したい。


◆企画者「ゆめ・まち・ねっと」の思い

 子どもたちの居場所づくりに取り組み続けるNPO法人ゆめ・まち・ねっとは、生きづらさを抱える子どもたちの前で悩み戸惑う親、教育者、保育者、支援者…そんなみなさんに少しでも元気と希望を持ち帰っていただきたく、この研修会を企画しました。

 迷いと祈りを抱きながら、子どもたちの今に寄り添い続ける田中康雄先生から「子どもの育ちを信じる」という思いをみなさんといっしょに分かち合いたい思っています。
(NPO法人ゆめ・まち・ねっと代表・渡部達也)


◆こんな迷いや戸惑いや揺らぎのあるみなさんにお届けしたい研修会です。

 「息子のA(5歳)は母親から見て「目の話せない子」です。公園の砂場で遊んでいるほかの子のおもちゃを取り上げたり、すべり台を逆に登ろうとして言い争いになることがたびたびあります。
 園でも同じで、保育者が注意しても、走り去って聞いてくれません。静かな所で話すときちんと聞いてくれることもあり、時には年少児の面倒も見てくれますが、やや乱暴な関わりになり、また叱られたりしています。
 どう関わればようでしょうか?」

 「C君(7歳)は学校で前を見て聞いていますが、1、2回の説明ではうまく理解できないようです。文字は書くのに時間がかかり、形の違う文字を書くこともあります。読みは時に行を飛ばしてしまったりします。
 意見発表でも質問とズレた話になってしまいます。鉛筆もはさみもうまく使いこなせません。2年生になってからは「できない!」、「わからない!」とべそをかきながら大声で怒鳴るようになりました。学習に自信がなくなってきたようで心配です。
 どう関わればようでしょうか?」

 「小学4年の女児Tちゃんは、週の初めに欠席するようになりました。朝は「行きたくない」、「フラフラする」と言っているそうですが、学校に来ると元気に過ごしています。
 国語では選択問題や漢字テストはできますが、読書の感想には「何もない」と返答したり、黙ったりします。算数もできるほうで、文章問題もすべて間違いということはありません。
 ふだんは家での様子やテレビのことなど元気に話して、おしゃべりなくらいです。でも、ややまとまりに欠けるかなという印象を持つこともあります。
 登校や学習について、どう考えればよいでしょうか?」

 「小学5年生の娘のMは、1年生の時、短い不登校を示しました。偏食も目立ち、お友だちともうまくやりとりができません。母親として一番困るのは、自分の思うようにいかないときに、床に大の字になって大声で泣き出したり、叫び始めることです。
 できるだけ子どもの要求には応えたいと思っていますが、時々、本当に疲れてしまい、怒鳴ってしまうこともあります。
 どのように接したらいいでしょうか?」

 「中学2年生のC君は後期に入って、どことなく元気のない日が数日続き、その後数日ははしゃいだりという日々が続きます。
 注意をするとおどけた表情をするときもありますが、反抗的な態度を示すこともあります。その変化にとまどっています。
 今後、ご家族への対応も含め、どのようにしたらいいか、アドバイスをお願いします。」


◆田中康雄先生略歴
 獨協医科大学医学部卒業。北海道立緑ヶ丘病院医長、国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部児童期精神保健研究室長を経て、現在、北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター教授。
 主な著書に『ADHDの明日に向かって(星和書店)』、『軽度発達障害のある子のライフサイクルに合わせた理解と対応(学研)』、『軽度発達障害-繋がりあって生きる(金剛出版)』、『支援から共生への道-発達障害の臨床から日常の連携へ(慶應義塾出版会)』、『つなげよう-発達障害のある子どもたちとともに私たちができること(金剛出版)』など多数。
 所属学会『日本児童青年精神医学会』、『日本小児精神神経学会』など。
 詳しくはこちら⇒田中康雄先生

  

Posted by たっちゃん&みっきー@ゆめ・まち・ねっと at 19:29Comments(0)参加者を募集しています